来年から公式・公認大会で使えなくなる特殊エネルギーがあるってほん㌧!?
ほん㌧だよっ!公式発表はまだだけど、傾向と対策で予想できるんだ!
そうなの?それじゃあ、今からどの特殊エネルギーが使えなくなるのか知っておきたい㌧!
了解!解説していく㌧!
レギュレーション落ちとは?
ポケモンカードのルールには、対戦方法や対戦マナー等を定めたフロアルールと、対戦で使用できるカードを定めた※レギュレーションがあります。(※レギュレーションという言葉は、「規制」や「規則」を表す言葉です。)
公式で定めたレギュレーションはスタンダード、エクストラ、殿堂の3種類がありますが、主に開催される公式・公認大会はスタンダードを採用しています。
2023年に開催されるスタンダードレギュレーションの大会では、一部のカードを除き、『E、F、G』のレギュレーションマークの付いたポカードのみが使用可能です。
レギュレーションマークは、アルファベット順にAから始まり、2023年においては、Gが最も新しいカードです。
レギュレーションマークはおよそ1年間で次の新しいアルファベットに更新され、毎年3か年分のアルファベットが、スタンダードレギュレーションに採用されています。(例:2022年はD,E,F、2023年はE,F,G)
この法則に則ると、2024年のスタンダードレギュレーションで採用されるのは、『F,G,H』となり、Eレギュレーションのカードを使用することができなくなります。
この事象のことを、「レギュ落ち」「Eレギュ落ち」と呼びます。
この記事では、特殊エネルギーのEレギュ落ちについて、解説していきます。
特殊エネルギーのEレギュ落ちの影響は少ない
特殊エネルギーのEレギュ落ちについては、ポケカ環境への影響がほとんどないと言って良いです。
なぜなら、Eレギュにおける特殊エネルギーは『ICHIGEKI』『RENGEKI』『FUSION』がテーマのデッキを補助するためのカードがほとんどのためです。これらのテーマカードについては、全てEレギュ落ちし、デッキそのものが環境から消滅するため、特殊エネルギーにスポットを当てて論ずる必要はないでしょう。
Eレギュ落ちする特殊エネルギーの中で、汎用的なカードは「ラッキーエネルギー」と「トレジャーエネルギー」の2枚ですが、どちらも採用頻度が少ない又は限定的であり、大きな影響を及ぼすことはありません。
特殊エネルギーのEレギュ落ちは全部で7種類
Eレギュ落ちする特殊エネルギーは、次の7種類あります。これらについて、1つ1つ見ていきましょう。
いちげきエネルギー
このカードは「いちげき」のポケモンにしかつけられず、「いちげき」のポケモン以外についているなら、トラッシュする。
このカードは、ポケモンについているかぎり、闘悪の2つのタイプのエネルギー1個ぶんとしてはたらき、このカードをつけているポケモンが使うワザの、相手のバトルポケモンへのダメージは「+20」される。
【最初の収録弾】
一撃マスター
【主な使用デッキ】
・一撃ルギアVSTAR
・一撃ウーラオス
いちげきエネルギーは、『ICHIGEKI』ポケモンの火力を底上げする重要カードであり、2023年においては、『ICHIGEKI』バンギラスVやイシヘンジンとタッグを組んだルギアVSTARデッキでの採用が目立った。
ルギアVSTARデッキは、大型大会における上位入賞も数多く輩出しており、デッキパワーが強大であるが、特殊エネルギーをふんだんに盛り込むコンセプトのため、特殊エネルギーのレギュ落ちや新収録による影響を大きく受ける。Eレギュ落ちによって、一撃型のルギアVSTARは消滅し、2024年においては、古代・未来の特殊エネルギーとのタッグも期待される。
れんげきエネルギー
このカードは「れんげき」のポケモンにしかつけられず、「れんげき」のポケモン以外についているなら、トラッシュする。
このカードは、ポケモンについているかぎり、水闘の2つのタイプのエネルギー2個ぶんとしてはたらく。
【最初の収録弾】
連撃マスター
【主な採用デッキ】
・インテレオンVMAX
・連撃ウーラオスVMAX
・連撃ルギアVSTAR
れんげきエネルギーは、『れんげき』ポケモンのエネルギーを加速する重要カードであり、2023年においては、インテレオンVMAXデッキや連撃ウーラオスVMAXデッキでの採用が目立った。
インテレオンVMAXデッキ及び連撃ウーラオスVMAXデッキは、いずれも使用頻度の高いデッキ(環境TOP級)とは言えないものの、ベンチ攻撃による複数サイド獲得を狙うムーブが強く、大会においては、マナフィ等による対策は必須である。
大型大会における成績としては、ワールドチャンピオンシップス(世界一決定戦)においてTOP16入りを果たし、デッキパワーの高さを示した。
インパクトエネルギー
このカードは「いちげき」のポケモンにしかつけられず、「いちげき」のポケモン以外についているなら、トラッシュする。
このカードは、ポケモンについているかぎり、すべてのタイプのエネルギー1個ぶんとしてはたらき、このカードをつけているポケモンはどくにならず、受けているどくは、すべて回復する。
【最初の収録弾】
白銀のランス
【主な採用デッキ】
・一撃ルギアVSTAR
インパクトエネルギーは、『ICHIGEKI』ポケモンのエネルギーを確保する重要カードであり、インパクトエネルギーがあるおかげで、複数タイプに対応したデッキ構築を可能とした。
また、いちげきエネルギー4枚だけでは足りない部分について、補完的役割として、採用されることもあるが、どくを避ける目的で採用される機会は少ない。
ラッキーエネルギー
このカードは、ポケモンについているかぎり、無色エネルギー1個ぶんとしてはたらく。
このカードをつけているポケモンが、バトル場で相手のポケモンからワザのダメージを受けたとき、自分の山札を1枚引く。
【最初の収録弾】
漆黒のガイスト
【主な採用デッキ】
・白ルギアVSTAR
・ハピナスV
ラッキーエネルギーは、特殊エネルギーを軸に戦うデッキや、手札の確保が難しいデッキに採用され、事故を減らしたり、コンボの成功率を上げる役割を担った。
特に、ラッキーエネルギーを複数枚つけた耐久値の高いポケモンをバトル場に用意することで、相手のプレイングの難易度を上げることができた。
しかし、ラッキーエネルギーを貼りすぎて山札切れ(LO)を起こす悲劇も時々発生することも。
2023年終盤においては、ラッキーエネルギー採用のデッキは少なく、大型大会での活躍もほとんどないため、静かにレギュ落ちの時を待つこととなる。
スパイラルエネルギー
このカードは「れんげき」のポケモンにしかつけられず、「れんげき」のポケモン以外についているなら、トラッシュする。
このカードは、ポケモンについているかぎり、すべてのタイプのエネルギー1個ぶんとしてはたらき、このカードをつけているポケモンはマヒにならず、受けているマヒは、すべて回復する。
【最初の収録弾】
漆黒のガイスト
【主な採用デッキ】
・インテレオンVMAX
・連撃ウーラオスVMAX
・連撃ルギアVSTAR
スパイラルエネルギーは、『RENGEKI』ポケモンのエネルギーを確保する重要カードであり、スパイラルエネルギーがあるおかげで、複数タイプに対応したデッキ構築を可能とした。
また、れんげきエネルギー4枚だけでは足りない部分について、補完的役割として、採用されることもあるが、マヒを避ける目的で採用される機会は少ない。
トレジャーエネルギー
このカードは、ポケモンについているかぎり、無色エネルギー1個ぶんとしてはたらく。
自分の番に、ウラになっている自分のサイドからこのカードをとったとき、手札に加える前に、このカードを自分のポケモンにつけてよい。
【最初の収録弾】
イーブイヒーローズ
【主な採用デッキ】
・該当なし
トレジャーエネルギーは、エネルギー加速に役立つカードであるが、効果の発生条件が厳しい割に効果が弱く、採用しているデッキはほとんどない。
誰にも気づかれることなく雑踏に消えていく、Eレギュレーション史上最も悲しい特殊エネルギー。
フュージョンエネルギー
このカードは「フュージョン」のポケモンにしかつけられず、「フュージョン」のポケモン以外についているなら、トラッシュする。
このカードは、ポケモンについているかぎり、すべてのタイプのエネルギー1個ぶんとしてはたらき、このカードをつけているポケモンは、相手のポケモンから特性の効果を受けない。
【最初の収録弾】
フュージョンアーツ
【主な採用デッキ】
・ミュウVMAX
フュージョンエネルギーは、『FUSION』ポケモンのエネルギーを加速する重要カードであり、2023年においては、引き続きミュウVMAXデッキでの採用が目立った。
また、フュージョンエネルギーは相手ポケモンからの特性による干渉を防ぐことができるため、クレッフィやミカルゲによるフュージョンシステム妨害を打ち破ることができる。
ミュウVMAXデッキは、登場した当初から環境上位デッキとして君臨し続け、2023ワールドチャンピオンシップでの優勝によって、有終の美を飾ることができた。
Hレギュの特殊エネルギーは『古代』と『未来』がメイン?
Eレギュ落ちする特殊エネルギーは、『ICHIGEKI』『RENGEKI』『FUSION』によるものがほとんどでしたが、2023年最後の拡張パックである『古代の咆哮』『未来の一閃』では、初めて『古代』『未来』というタグが付いた特別なカードが収録されました。
『古代』『未来』ともに8種類のカードが収録されており、ポケモン、グッズ、ポケモンのどうぐ、サポートの収録がありましたが、特殊エネルギーは収録されていません。
『古代』『未来』ともに強力なカードが含まれており、既に環境デッキの一部に採用されていますが、『古代デッキ』『未来デッキ』と呼称されるところまでは進んでいないように思えます。
しかし、『古代』『未来』特殊エネルギーの収録があれば、一気に『古代デッキ』『未来デッキ』が覇権を握る可能性があります。
そして、下剋上を狙うべく復権を果たすデッキや目立つことの無かった斜陽デッキに光が当たることもあるでしょう。
Eレギュレーションカードに別れを告げる日まで、残り僅かな対戦を楽しみつつ、新しいHレギュレーションカードとの出会いを楽しみに待つ、そんな日々。
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